Memory
決意
その後潤と軽く話して帰った。
俺は帰ってある人にメールを送った。
---♪
返信早ぇーな‥。
サブ画面には宇原杏子(うはらあこ)
多分クラスで1番仲の良い女子。
しかも菊池と一緒に居るから潤といろいろ頼んでもらう事がある。
『居るけど秘密だって☆』
俺はその内容を見て携帯を閉じた‥
分かってた事だけど、やっぱ居るんだな‥‥。
翌朝----
「宏揆♪おはよー」
「はよ」
教室に入ると同時に
杏子が駆け寄ってきた。
「昨日なんで急に美羽の好きな人のこと聞いてきたの?」
「別に関係ねーだろ」
「‥‥もしかして告白する気?」
杏子が目を逸らしながら聞いてきた。
俺から目を逸らしたってことは
菊池の好きな奴は俺以外‥
杏子の反応が分かりやす過ぎて面白い。
「だとしたら?」
俺はニッと笑いながら聞いてみた。
杏子は戸惑いを隠すように笑って
「応援するよ!」
って言ってくれた。
「嬉しいけど俺は菊池に告白なんかしねーよ」
そんな杏子に笑いながらポンポンっと頭を撫でた。
「え、どーして?じゃぁ昨日聞いてきたのは岡崎君の為?」
「そ。潤の為」
杏子は意味が分からないって顔をしてる。
まぁ、分からなくもねーけど‥
昨日一晩中考えた答えが
「俺は菊池のこと諦めることにする」
だったんだ‥‥。