本心〜to sky
ひとひら
どうして、ちゃんと向き合って来なかったんだろ。
好き、嫌い、
何もかも放棄してたのは誰だった?
毎日、傷つかないようにしていた
なるべく、関わらないように
気配を消して、息を潜めて、表情を消して、
それでも消えなかった。いつもいつも
毎日毎日繰り返した
笑うことを許してはくれなかった。
話すこと、言葉を発することも。
周りすべてが敵に見えた
ううん、違う。
敵だった。
それでも、居なきゃいけない場所があった。
頼れる存在で居続けなきゃいけなかった。
頼られないといれない場所だった。
『自分』を憎んだ。
なんでこんななんだろう。
人と話せば噂になり、異性と挨拶すれば、からかいを含まれ嘲りや嘲笑を浴び、陰口言われ、無視なんて当たり前な毎日。
身を守るすべは、自分で探した。
気配を消すことも、息を潜めることも表情を消すことも、
そして、すべてに諦めを宿すことも。
『鳥は自由、だから鳥になりたい』
誰が言ったんだろう。
鳥は自由じゃない。
だって、空には道がないだけだよ。
ずっと昔からの『血の記憶』を彼らは持っている
自由ってなんだろう。
新たな地で暮らすことで愛想笑いを学んだ。
今まで消し続けた感情を今度は出せと言われたから。
なぜ、ご飯を美味しい顔をして食べなきゃダメなんだろう。
美味しい顔てどんな顔だ。
ただ黙って食べてはいけない言われた
人は知らず知らず誰かを傷つける。そして、傷つけた方はそれに気付きもせず、ソンナコトイッタ?で片付ける
傷ついた方は心に爪痕が残る。何年も。
『気にしてない』
そんなの嘘
『大丈夫』
あぁ、なんて便利な言葉だろう。
この言葉を一生使い続ける道を歩んでいくのだろうか