クロネコ彼氏
や、やばい…っ
なんて思って、古文の愚痴を吐きつづけてる柳瀬くんを止める。
「柳瀬くん…!」
「でさ、昔の言葉とか知らなくても……っいだ!?」
…あ、間に合わなかった
隣を見ると、教科書の角で柳瀬くんの頭を叩く先生。
柳瀬くんは当然、青ざめてる。
「古文は眠くなるか……そうかー」
「いやっ先生、ジョーダンだってジョーダン…」
「問答無用。
帰り職員室に来い。課題山ほど出してやる」
それを聞いて柳瀬くんはがっくりとうなだれた。
可哀相って思ったけど、何も出来ないから苦笑いしていた。