クロネコ彼氏
「柳瀬くん…」
ご愁傷様です…。
声にこそしなかったけど、いたたまれずに心中で呟いた。
「……か、課題」
余程、課題が嫌らしい。
俯きながらぶつぶつ言ってる。
なんて思ってたら、
いきなりこっちを向いてきた。
「…え、柳瀬くん?」
今、若干風きたよ?
「中川!」
「っ!?」
そして、手なんか捕まれてしまった。
な、なにこれ…。
なんでわたし手捕まれてるの?
「課題、手伝ってくれっ!!」