クロネコ彼氏
「じゃー着いてきて」
「……」
スタスタと歩いていくハデな人達。
その後ろをトボトボと着いていくわたしは、周りからどう見えてるんだろう?
しばらくすると、前をスタスタ進んでいる足が止まった。
「……空き教室」
放課後に空き教室に来る人なんて、まずいない。
絶望感いっぱいになって突っ立っていると…
ドンッ、と背中を押されて教室に転びこんだ。
「さっさと入ってよ」
「……あ」
…すごく怖い。
5対1で勝てるわけないし、こんな状況初めてでどうすればいいのか分からない。