クロネコ彼氏
そんなはずはない。
だって目の前女の人達は、それこそ……わたしの何倍も可愛い。
「そんなわけ…っ」
女の人もそう思ったのだろう。
声を荒げて反論する。
……だけど。
「アンタの事、可愛いと思えない」
なんて、黒川くんの言葉に俯いてしまった。
そんな女の人に追い打ちをかけるように、感情の篭ってない声で、一言
「早く出てけ」
と、言い放った。
その言葉に、女の人と取り巻きの人達は真っ赤になって。
逃げるように部屋から出ていった。