クロネコ彼氏
「なんかある?」
と、黒川くんの言葉にプチパニック。
どうしよう? と考えて、うん。と一人で頷く。
別に行きたい所はないし――。
「く、黒川くんと一緒なら、どこでも良いです」
それに、黒川くんの方がそういうの詳しそうだし。
多分、わたしよりはずっと。
「……」
あれ?
それって……どうなんだろ。
じょ、女子としてヤバいかな!?
そんなことを考えてたらポスリ、と肩に衝撃が。
「……え?」
その衝撃の正体を見て、思わず声が漏れる。
ソレは――黒川くんの頭で。
要するに、黒川くんの頭が……肩に乗ってる。