クロネコ彼氏



「なんかある?」



と、黒川くんの言葉にプチパニック。


どうしよう? と考えて、うん。と一人で頷く。


別に行きたい所はないし――。




「く、黒川くんと一緒なら、どこでも良いです」



それに、黒川くんの方がそういうの詳しそうだし。


多分、わたしよりはずっと。




「……」



あれ?

それって……どうなんだろ。


じょ、女子としてヤバいかな!?



そんなことを考えてたらポスリ、と肩に衝撃が。




「……え?」



その衝撃の正体を見て、思わず声が漏れる。



ソレは――黒川くんの頭で。


要するに、黒川くんの頭が……肩に乗ってる。



< 61 / 105 >

この作品をシェア

pagetop