クロネコ彼氏
だから、もう顔を熱を冷ますのは諦めて話題をふる。
「黒川くんは――」
話題、話題。
って考えていたら、思ってたら、つい聞きそうになる。
“デートしたことある?”
「ど、どこ行きたい?」
でも、さすがにそれはやめて別の質問。
その質問に黒川くんは、んー…て、考えて。
わたしをみた。
「俺も、伊織と一緒ならいいや」
そう言って、向けられる笑顔と言葉に体温急上昇。
顔はものすごく真っ赤になってるんだろうな、って思う。