クロネコ彼氏
「……そうしようかな」
和の言葉に揺れまくりのわたしは、和を見ると、和は満足そうに笑う。
「ありがとね、和」
「どーいいたしまして」
ニッと笑った和を見て、何だかんだで相談して良かったって思うわたしは単純なのかも。
……って、そうだ。
「ねえ、黒川くんに一応伝えた方がいいかな?」
「あー、そうした方が良いんじゃない?」
だよね、準備とか場所でまた変わるもんね……。
そう考えながら席を立つと、和が“?”を浮かべている。
「よしっ、わたし黒川くんの教室に行ってくるねっ!」
「え、なんで?メールすれば良くない?」
わざわざ行かなくても、って言った和の顔は少し心配そう。
多分、あの時のことを心配してくれてるんだと思う。
でも――。