クロネコ彼氏
「和のばかー」
“私の悩み<和の興味”
なんだ? そうなんだ!
和のバカ! なんて、考えていたら和はバシバシとわたしを叩く。
「い、痛! なに?」
「黒川くん!!」
「……へ?」
その声に俯せていた顔を起こすと……廊下が騒がしい?
それにさっきの和の発言。
嫌 な 予 感。
「……黒川くんがどうしたの?」
あはっ、と笑顔で言うわたしに和も凄い笑顔。
……んん?
「お、む、か、え!
早く行っておいで!!」
「ええぇぇぇーー!?」
嫌な予感的中ーっ!
てか、わたしから黒川くんに話しかけるとか
絶対! 無理!!
「あーもう! ウダウダしないでサッサと行く!
ほら、行ってらっしゃいー」