クロネコ彼氏



「付けていい……?」



そう聞くと頷いてくれたから、ネックレスを付けよいと後ろに手を持っていって……。


でも、フックを引っ掛けるのに苦戦。


そしたら黒川くんが後ろに回って、付けてくれた。



鏡を見て、さっきよりもニヤけてしまうのは、すごく嬉しいから。




「……それ」


「え?」


「外さないでね」



すっ、と黒川くんの指が首元に伸びる。


そして、ネックレスを掴み上げて、妖艶に笑った。



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