通りすがりのイケメンさん
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「なんでそんな事言うの?!」

「あ、おい!!!美咲!!!」

「美咲!!!」

両親の声を背に、あたしは家を飛び出した。

・・・は、いいが・・・


・・・・・どうしよう・・・・・

とりあえずケータイと財布は持ってきたけど・・・

ケータイのサブ画面。


只今の時刻、22:37


とりあえずここら辺ぶらぶらしてよー。

1歩1歩ゆっくりと静かに歩を進める。

ふと、足が止まる。


俯く。




・・・・・


・・・・・


・・・・・こんなに頑張ってんのに・・・・・


・・・・・


・・・・・


道端に座り込む。

ここは1軒屋が立ち並ぶ、静かな住宅街。

夜になると人通りがほとんどなく、

街灯だけが煌々と光を灯し、害虫を集める。
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