通りすがりのイケメンさん
それでもこちらを向かず。
今くらいの声を出せば
さすがに気付くはず。
少しおかしいとは思ったけど
聞こえてないんだったらしょうがない。
今度はもっと大きな声を出して
呼んでみよう。
「あの!!!「うるせぇ」
おぉ。返事した。
「お前なぁ、ここアパート、
壁薄いの、隣の人に聞こえるの、
お前がそんな声出したら俺が怒られんの」
「・・・はあ」
「お前分かってんのか?
隣の人マジでうるせーばばぁなんだかんな」
「・・・はあ」
「そんな腑抜けた声で分かってんのかよ。
大体俺は『あの』じゃねぇ」
「・・・はあ?」
「お、ちゃんと聞いてんのな。
語尾が上がった」
「はあ」
「おお、今度は即答・・・って
論点がずれてる」
今くらいの声を出せば
さすがに気付くはず。
少しおかしいとは思ったけど
聞こえてないんだったらしょうがない。
今度はもっと大きな声を出して
呼んでみよう。
「あの!!!「うるせぇ」
おぉ。返事した。
「お前なぁ、ここアパート、
壁薄いの、隣の人に聞こえるの、
お前がそんな声出したら俺が怒られんの」
「・・・はあ」
「お前分かってんのか?
隣の人マジでうるせーばばぁなんだかんな」
「・・・はあ」
「そんな腑抜けた声で分かってんのかよ。
大体俺は『あの』じゃねぇ」
「・・・はあ?」
「お、ちゃんと聞いてんのな。
語尾が上がった」
「はあ」
「おお、今度は即答・・・って
論点がずれてる」