通りすがりのイケメンさん
とりあえず2人で洗面所へ向かう。

お風呂から出た時の暖かさが

微かに残っていた。

神崎優輔はガサゴソと

いろんなところを探している。

あたしはやることがないので

ボーっとして見つかるのを待っている。


「あった?」

「んー、・・・ねぇ」

「まじで?」

「まじで」

「どーしよ」

「どーする」

「どーしよ」

「どーする」

「どーしよ」

「・・・買い行くか?」

「今の時間じゃどこも開いてないよ」

「コンビニ」

「・・・おぉ」

「行くか」

「行こう」


歯ブラシを買いに行くため、

上着を羽織り、(あたしは神崎優輔に借りた)

財布とケータイを持って2人で玄関を出た。
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