恋の確率
―――くす。
今の時間帯眠いもんね。
俺は、教室の様子を木の上から見ていた。
小春ちゃん、ねむそー。
俺は、同じクラスの岩波小春を見るなり微笑んだ。
あの、海の日以来、会ってないからな。
そう言えば、小春ちゃんは、まだ海苦手なのだろうか?
俺は、あの日以来1回も海に入ってない。
俺は、やっぱり海は無理だ。
保健室で、俺の名を言ってもまったく気付いてなかったな…。
くくく、可愛かったな。
俺は、木の上で1人笑っていた。