恋の確率
「山崎くん」



「ん?」



「私、山崎くんを男として見れないや」



「あぁ、分かった」



「でも、優しくしてくれてありがとう」



私は、満面の笑顔で言った。



優しさと愛情は違う。



人に優しくし過ぎると罪になる。



罪…。



私は、愛情もどきの優しさに甘え続けていた。



そろそろ自分の足で立たなくちゃ。



< 88 / 92 >

この作品をシェア

pagetop