小さな空と6つの罪【短篇】
くしくも弁護士が言った通りの結果…



塀の外には、何もなかったかのように、蒸し暑い夏と大きな空が広がる

間違いを犯したのは何処からなんだろうか…等と一瞬考えたが、取り戻した空を仰ぎ、考える事を止めた

立ち寄ったショップの店員は、紙袋を持ちながら、ライターと帽子を買って行った俺に何を感じたのだろうか

僅かに残った小銭で、乗り継ぐ電車の中そんな事を考えたりもしたが、多分大勢見た中の『また一人』だったんだろう

桜を見逃すどころか、誕生日すら通りすぎてしまった



そして、
久し振りに降り立った地元の駅で、思わぬ人に出会う
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