写真立ての記憶
「あの~、先生。一之瀬君は

お休みですか?」

「えぇ、今日はお休みしてるけど、

どうしたの?」

「あ、いえ;なんでもないです。」

ありがとうって言いたかったけど、

お休みなら仕方ないか・・・。

「桃井さん?」

「は、はい;!」

「一之瀬君の住所教えてあげるから、

お見舞いに行ってあげたらどう?」

「・・・・はい!そうします!」

すごく迷った。

私なんかが家に押しかけて、

迷惑だったらどうしようとか、

私のせいで休んでるのにとか、

とにかくマイナスなことばかり

考えてしまった。

でもね、それ以上に、

感謝の言葉、伝えたい!

行ってみようかな・・・。

一之瀬君のお家に。
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