写真立ての記憶
ピンポーン♪

「・・・・・・」

「あれ?一之瀬君いないのかなぁ?」

ピンポーン♪

・・・ガチャ

「はい?どちらさんで・・・って、

桃井?なんでこんなところに;」

「学校休んだって聞いたから、

心配になって;」


うわ・・・顔、傷だらけ。

手にも包帯・・・・。

その傷を見て、私の心もすごく痛かった。

「せっかく来てくれたんだ。

上がってけよ。親いねーし。」

「うん、お邪魔します。」

本当はいけないんだって

ことくらい知ってる。

男の人の家に一人で上がり込んだら

危ないって事・・・・。

でも、なぜか一之瀬君は大丈夫だって

思えたの・・・・。
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