写真立ての記憶
「わざわざすまねぇな;

そんなたいしたケガじゃねぇんだが、

この顔見られんの恥かしくてな;」

「・・・・一之瀬君、ごめんね。

私のせいで・・・ごめんね。 泣」

「おいおい;泣かなくてもいいだろ;

俺が死んだわけでもねーし;」

「あのね、ここへ来たのは、

ちゃんとお礼がしたくて。」



「一之瀬君、助けてくれて、ありがと。」


私の中にいたモヤモヤや、

申し訳ない気持ちが、この

「ありがとう」の言葉を伝えた事で、

なんだか晴れた気がした・・・・。
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