写真立ての記憶
一之瀬君は気をつけろって

言ってたけれど、私はその言葉は、

あまり気にしていなかった。


放課後になり、

体育館倉庫には来てみたけど、

人影がない・・・・。


パチっ!

倉庫の電気がついた。

「・・・・・・!?」

気がついたら私は、大勢の男子生徒に

囲まれていた。

「おい、中野、お前が言ってた女って、

こいつか?」

「ええ、そうよ。」

「中野・・・さん;?」

「ごめんなさいね、私と一之瀬君の

邪魔をしないでほしいのよ。

悪く思わないでね♪」

その不気味に笑った笑顔は、

身の毛も立つような顔だった。
< 21 / 42 >

この作品をシェア

pagetop