写真立ての記憶
「高校生活が始まったんだな。

見てるか・・・琴美・・・。」

あの日の事を思い出すたびに、

涙が頬を伝う。

どうして俺をおいていっちまったんだ、

琴美・・・・。




「今日はここまで。一日ご苦労様。

じゃあ、明日からも元気に

登校しましょう。さようなら。」


入学式とあって、学校は半日。

俺以外の奴らは、周りの連中と、

三年間の中で一緒に暮らす

友達を探していた。




俺には友達も、恋人も必要ない・・・・。
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