写真立ての記憶
桃井の顔を見れば分かる。

どれほどの間、苦痛に耐えてきたのか。

俺は、泣きじゃくる桃井をそっと

抱きしめていた・・・・。




「いやぁ、よかったな、和也!

桜ちゃんと元に戻れて。」

「お前のおかげだ、ありがとな。」


こいつにはホント感謝してる。


「一之瀬君おはよう♪」

「おはよう、桃井。」


「じゃあ、俺用があるからww」

古澤のヤツ、気ぃ使ってくれたのか。


「どーかしたの?」

「ん?なんでもない。」

「あ、そーだ!あのね昨日・・・・」



前みたいによく笑うようになった。

この笑顔、俺が守る。この先、

どんなことがあっても。
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