写真立ての記憶
ウチの高校は、門の前の道が、

桜並木になっている。

そのベールをくぐっているだけで、

なんだか、あの日を思い出す。

俺が琴美と出会ったのも、

桜並木の下だった・・・・。




あれは・・・・・・!?

「琴美!?」

俺は琴美がそこにいるような気がした。

「・・・??いいえ、違いますけど?」

「あ・・・すいません。

人違いでした・・・・。」


その女性は、どことなく、

琴美に似ていた・・・特に後姿が・・・。
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