写真立ての記憶
俺は再び歩き出した。

「待ってください。」

「・・・!?何か・・・?」

「あの~、一之瀬 和也君ですよね?」

「どこかでお会いしましたか?

なぜ俺の名前を・・・・。」

「私、一之瀬君と同じクラスの、

桃井 桜です・・・知らなくても当然です。

しゃべったのは初めてだから。」

桃井 桜・・・そんな名前、

名簿にあったな。

「そうか、そうだったな。

これからよろしく。桃井。」

「はい、よろしくです!」



その笑顔に心が痛んだ。

アイツと重なって見えたから・・・・。
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