写真立ての記憶
「・・・い・・のせ・・ん」

声が聞こえる。泣いてるのか?

「・・・いち・・のせ君? 泣」

・・・・琴美?

「一之瀬君?目が覚めた?」

「・・っは!ここは!?・・・っぐ;」

体中が痛い。そうか、俺は喧嘩で

ぼこぼこにやられたんだっけ・・・。


「いぢのぜぐん、ごめんなさい。

わだじのぜいで。うぅ・・・。 泣」

「桃井!?・・・ケガはなかったか?」

「うん、でもいぢのぜぐん、

わだじをかばっで 泣」


泣いていて、言葉になってない。

よっぽど心配してくれたんだな。
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