ありがちな青春物語
「それって恋じゃない?」
………え?
飲んでいた小岩井の牛乳コーヒーを吹き出しそうになった。
「ちょ、大丈夫?」
「ゴホン…だ、大丈夫…だけど……。」
聡美が背中をさすってくれる。
ここは聡美の部屋。
小学生の頃から来ているので何回来たことあるか、と尋ねられたら数えきれない程なので答えられない。
「そっか、そっかぁ〜
とうとう由美香にも恋の季節がきたかぁ。」
「ちょっと、ババ臭い言い方止めてくれる?」
聡美がくすっと笑う。
「てか、あたしは好きだなんて言葉、一度も言った覚えは無いけど。」
聡美が目を輝かせた。