片色恋愛


高幡 真央


誰もがうらやむ可愛い女の子。

お目々まん丸で、髪の毛ほんわりしてて…


私が勝てるわけがない。


ぼぉっとしている私に「帰ろうよ」ってにっこり笑ってくれる。

この笑顔にだって勝てる気しないって。



「斗真君じゃぁね」

「おぅ、真央ちゃん気を付けろよ」

「私はー??」

「羅音は他の男が真央ちゃんに近づかないように見張ってろ!!」


やっぱそうなるかー。

分かっててもちょっと苦しい。


私は女の子として見られてないみたい。



「羅音も女の子なのにねー」

「真央ぐらいだよ。そんなこと言ってくれるの」


帰り道の他愛も無い話し。

くだらないけど斗真の話になると胸が高鳴る。


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