片色恋愛
鉛色
「羅音おまたっせーいっ☆」
屋上から戻ってきた琶菜
「遅かったねぇ、私なんて真央のノート写し終わっちゃったよ!!」
ジャッジャーン!!
丁寧に写したノートを見せびらかす私。
「あれ、真央は?」
「…私のノートスルーっすか?」
いいもーん。いいもーん。
別に琶菜が褒めてくれなくても斗真に…
って、斗真はもうダメだし。
一人でニッコリ笑顔を作る
想いを消すために。