【完】ヤンキーと天然
「お、目ぇ覚めた?」
「ここは…」
頭がズキズキ痛む。
「一体なんなの?」
「君はえさだよ」
「…えさ?」
「上田聡をおびきよせるためな」
「は?なんであたしなわけ?」
「そりゃぁ君が上田の彼女だからだろ」
こいつらバカ?
「あたしサトの彼女じゃないし。バッカじゃないの?」
「言いたい放題言ってくれるじゃねぇか」
「あんたたちなんかサトには敵わないわよ」
「あいつだってただのヤンキーだろ?1人だったらなんもできねぇクズだよ」
「サトをバカにしないで!!サトはクズなんかじゃない!!あんたたちのほうがよっぽどクズよ!!」

パァァン!!

頬にはしる痛み。
「なにすんのよ!!」
「あんま調子乗ってると痛い目みるよ?」

ゾクッ!!

鋭い目付き。
サトたちなんかとは違う…。
優しくなんかない…。
怖い、怖いよ…サト!

ガシャーン!!

倉庫のドアが開いた。


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