探し物

第二章

「春が訪れ…………………。」

無事新入生代表挨拶も終わり他の生徒より遅れてクラス発表を聞く

（三組か…）

仲のいい友達がいるわけでもないためどうでもよかった

癒真は自分の教室に入る

周りからの視線が痛い


「ねぇ、あの人」

「お前話し掛けろよ」

「なんか愛想悪そう」

（聞こえてるよ）
しかし別段気にする訳でもなく空いてる席に座った
窓側の１番後ろ

ふと教室を見渡してなんとなく朝の高条となのった男を探してみる


いないみたい

ぼんやりしているとあの女顔教師、夏芽 秀也（ﾅﾂﾒ ｼｭｳﾔ）がはいってきた

「座れ〜」

そんなにこにこしててもみんな聞かないよ
癒真はそう思ったが言わずに静かになるのをまった