貴方だけ。
by日向
あたしがキョロキョロ
してたら、
玉城知樹がきた。
お茶入ったよって
だから、
「ありがと」
って答えた。
あたしはなにいえばいいか
わかんなくて、
その前にこの状況が
ヤバくて。
心臓がドキドキする。
玉城知樹に聞こえるかも…
って想いながら、気まずい
雰囲気だった
そういえば…このいえ、
誰もいないなあ…
なんで?
こんなに大きな家なのに、
人の気配もないし。
あたしは玉城知樹に
聞こうとした。
「なんでこのいえ、人がいないの?」
そのとたん、玉城知樹の顔が曇ったような気がした。