音が届ける

「上手いんでしょ?」


「下手ですよ。」


「またまた~。

 海翔に聞いたよ。」


「海翔先輩がですか?」


「うん。」


「先輩、いっつも私下手だって

 言うんですよ?」


海翔先輩が、


上手いなんて言うはずない。


「オイ、森本。

 あんまし変なこと言うと殺すぞ。」


「分かってるって。」


あれ?海翔先輩なんか顔赤い・・?


熱でもあるのかな??


「なに?如月。」


どうやら私はしばらく海翔先輩を


みつめていたようだ。


< 10 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop