音が届ける

声色が急に低くなった橘さん。


「三島先輩と一緒にいないで。」


なんか怖い・・・・。


「ごめん、練習戻るね。」


「待てよ。」


橘さんに引きとめられてとまった私。


「あんたさあ~

 何なの?

 いつも三島先輩と一緒にいてさ。

 うざいよ?

 大して可愛くもないのに、

 何気に入られちゃってんの?」


この子やっぱり怖い。


そして言い返す私。


「三島先輩ほしいんだ。

 じゃあこんなとこで、

 こんなことしてる暇ないでしょ。」


ほしければ奪えばいいじゃん。


そう思った私は、


そんなことを言ってしまっていた。
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