音が届ける

「気になるから教えろよ。」


「いやです。」


きっぱり言う私。


やだよ。


だって私の好きな人、海翔先輩だよ?


言えないよ。


「ふーん。言わないんだ。」


「もちろんです。」


「つまんねーの。」


「練習してください。」


「やだ。だるい。」


そう言われても・・・


どうしろと?


「如月ー。」


「はい?」


「あのな、3年の森本な、

 お前のこと好きなんだって。」






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