音が届ける

〈次の日〉


「・・華? 愛華!?聞いてる!?」


「ふえっ!?」


親友の半田瑠奈に呼ばれて


はっとする私。


「愛華、大丈夫?」


「えっ?あ、うん。」


「なんかあった?」


「・・・ううん。何もないよ?」


「・・・そう?ならいいけど。」


そしてまた瑠奈がしゃべり始めた。


「昨日、森本先輩と目が合っちゃってさ

 すっごいハッピーみたいな?」


『森本、お前のこと好きなんだって。』


昨日の海翔先輩の言葉が脳裏に浮かぶ。


「そういえば、次の授業、

 3年と一緒にだよね。」


瑠奈の言葉で、


マイワールドから引き戻された私。


「どゆこと?」


「3年がうちらに、

 いろいろ話してくれるんだとか。」


 
< 7 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop