音が届ける
「なにそれ、聞いてない。」
「聞いてなかったの?」
「うん。」
「なんかね、
最近、2・3年の仲が悪いらしくて、
先生たちが考えたんだって。」
「森本先輩はどこにくるの?」
すると瑠奈は答えた。
「わかんないよ。
ランダムなんだって。」
「マジかよ・・・」
困った。
いや、海翔先輩ならいいんだけど、
森本先輩だったら私死ぬ・・・。
「ん?何かまずいの?」
そんな私の心情も知らずに、
瑠奈は聞いてくる。
でもしらを切るしかない。
「べっつに~」