忘れないで。
芽以と別れ
家に帰るとやっぱり虚しい。
ほとんど人が居ないこの家は
私にとって安らぎでもなんでもない。
―――虚しい。
心にポッカリと空いた穴を
どう埋めればいいのか
それすら分からない。
こういう時…
1人は嫌いなんだよ。
――♪♪♪
そんな時、タイミング良く鳴る携帯。
和斗……?
恐る恐る携帯を手に取ると
胸を撫で下ろした。
受信>>滝本
それにしても意外だわ…
携帯を開きメールを開く
滝本からのメールなんかめったにない。
【元気ですか?お嬢さん♪】
その1行の文が
私を笑顔にさせた。
本当に子供だなぁ~
なんて思いながら
凄く暖かい気持ちになったのを感じた。