忘れないで。
昼休み私のクラスで騒ぐ和斗が居た…。
「まじかよ~っ!わははは」
和斗の声が脳裏に響く――
『……ゃだ』
耳を塞ぎ俯いた。
早く行ってよ――!!
でも私の願いは届かない。
「美鈴…?」
うっすら聞こえた声で顔を上げた。
『……めっ芽以……』
私は芽以の顔を見て安心しきったのか涙が溢れた。
私…まだ和斗が好きなんだ。
あんな奴でも私には大切な人だった…
そんな事を思っていたら
いつの間にかチャイムが聞こえ
長かった昼休みが終わった。