忘れないで。
偽り
――11月
学校のイベントとして文化祭が行われる。
私と滝本はその準備係として
朝から忙しかった。
『あっそれこっちじゃない?』
黙々と働く私と正反対に
滝本は………
「うけるっ!アハハハ」
……………っ
さっきからサボってばっかりで全然仕事をしない。
「お前そればかだ………ぁ?」
滝本の友達の顔色が変わるのを
滝本が気付いた時にはもう遅い……
マヌケな顔……
『ちょっと滝本!仕事しろ!』
「げ…」
滝本はマズイという顔で
やる気のない返事をすると
何処かへ消えた。