忘れないで。
ったく自分がやるっつった癖に
ちゃんとやれしっ!
文句を言えない相手に対し
心の中で怒りをぶつける。
あ~パネル運びは男にやらせて
私飾り付けやろっ!
ふと思いつき
飾りを取りに教室へ足を進めた。
「~だ。ははは」
飾りを取りに来た教室の廊下には柱で見えないけどそこには確かに誰かがいた。
こんな朝早く学校に来たなら
手伝ってくれればいいのにっ!
文化祭の準備中は係りの物は
それぞれの仕事の場所がある。
飾り付けは特に最後の方に回るため
飾り付け用の道具が置いてある教室の階には誰も居ないはず。
普通の生徒意外は―――