忘れないで。

でもやっぱり好きだった人。
私の態度に悲しそうな顔を見せた。



『………ぁ』


思わず謝りそうになった。
でも唇を噛み締めた。



「冷たいね。」



意外な言葉が和斗から漏れたのを
聞き間違えかと思った。



『――…っ』

「早坂~!お前こそサボんなよ」


私が言葉を発する前に
後ろから私を呼ぶ声で遮られた。


『……滝本』


滝本だってずっとサボってたじゃん!
それに私サボってないし。


私はそう言いたかったけど
滝本は私を見ていない。



滝本の視線の先には和斗が居た。


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