忘れないで。
“ノリで付き合おっか”
あの言葉から私と滝本の関係は
2週間たった。
早いものだなぁ~
そんな風に思いながら
今日もまた滝本からの電話を待つ――
私の日課は滝本との電話。
いつの間にか当たり前になったそれは
周りの変化に気付かない程
私を夢中にさせた…。
―――♪♪♪
あっ滝本だ!!
待ちわびてた電話を手に
名前を確認せずに出た。
『もしも~し』
自然と声のトーンが上がる。
「ご機嫌だね」
―――!!?
電話からは待ちわびてた相手の声とまったく違う声に私の心臓は高鳴った。
『………か…ずと』