忘れないで。
「み~すず♪」
後ろから芽以の声がした。
『なに?』
「滝本とはどおだい?」
芽以は今までの事を全て知る
唯一の友達。
『あ~うん。変わらず』
俯く顔……
「なにそれ~?もう言えば?」
“もう言う”
それはやり直そうって?
戻ってきてって?
言葉を選べない私
浮かんでは消える言葉達
「好きでしょ?」
………っ!
芽以のその言葉が
心に響く。
いつからだろう
私が貴方を思い始めたのは……
最初はただ友達としてだったのに
いつからこの感情が生まれたのだろう
ただただ………
滝本が好き。
それは確実に大きくなっている
私の思いだ。