忘れないで。
「あ~いいじゃん。可愛いよ」
晃は笑顔を向けた。
――っ反則ですよそれ。
『…じゃあ決まりねっ!』
こうして無事
ペアリングが決まった。
名前を掘ってもらい
初めてのペアリングを初めて購入した。
まだ高校生だから
安物だけど…それで充分だった。
右手の薬指に光るのは
晃とペアのリング♪
そう考えるだけで
幸せを感じる。
ねぇ晃……
あの時はまだ子供で
お互いが同じ場所に居て
同じ目線で居たね。
恋愛って難しいの。
付き合う前はこんな風になるなんて
思ってもみなかったね………
どこで間違えたかなんて
考え出したらきりがない。
後悔は大きな津波になって
押し寄せてくるだけ。