忘れないで。




「ごめん…美鈴…」



『…っ冗談だよ!冗談!』




いつもと違う晃に

私は焦った





「……もう疲れたんだよ…ごめん」



『…う…嘘だよ?…別れたいのって聞いたのは忘れてっ!晃がいつまでも――』

「美鈴ごめん…」



――いつまでも連絡くれないから……



私の言葉を遮って
晃は謝るの……





『……ゃ…だよ』




涙が溢れて
止まらない――






「…今までありがとう。美鈴」

『やっ…!待ってよっ――』



プツッ――プープープー…――









『……晃…?』









携帯からは
悲しく流れてる


切断された音だけ―――











晃との2年と少しを


過ごした日々が幕を閉じた……。


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