忘れないで。

―――次の日


「美鈴~?」

自分の机から一歩も動かず
窓から見える空を眺めていた。


「お~い?どうした?」


突然私の目の前に
ドアップの顔が現れた


『――っわ…芽以!びっくりしたよ』



[松野 芽以]
私の親友の一人が口を尖らせている。


「もおー美鈴の事呼んでるのにシカトするんだもん!!」


『え……ごめん。ぼーっとしてた』


「どうしたの~?」


心配そうに私の顔を覗き込む芽以


『ん~今日の空……』


「ん?空?……あ~快晴だね♪」


すっごく綺麗な雲が青い空を隠し
ふわふわとしている大きな雲は
気持ちよさそうだった。


< 7 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop