忘れないで。
―――次の日
「美鈴~?」
自分の机から一歩も動かず
窓から見える空を眺めていた。
「お~い?どうした?」
突然私の目の前に
ドアップの顔が現れた
『――っわ…芽以!びっくりしたよ』
[松野 芽以]
私の親友の一人が口を尖らせている。
「もおー美鈴の事呼んでるのにシカトするんだもん!!」
『え……ごめん。ぼーっとしてた』
「どうしたの~?」
心配そうに私の顔を覗き込む芽以
『ん~今日の空……』
「ん?空?……あ~快晴だね♪」
すっごく綺麗な雲が青い空を隠し
ふわふわとしている大きな雲は
気持ちよさそうだった。