雨上がりのHappy End
『貴女は彼に恋をしてはいけない。ただ、そばにいること。それは貴女の使命であり、私との約束であるの。そして、貴女はそれを破るような真似はしてはいけない。絶対に。』



『私と貴女は違うのよ。分かる? 私は主役であり、貴女を支配できるの。貴女はそれに従えばいい。それだけ。でも・・・それを貴女が少しでも反抗すると、世界は変わってしまう。』



『約束、守っているわよね?』



『貴女は、恋をしてしまった。物語は変わってしまった。もう、白紙に戻すしかない。貴女は必要ない。だから、消えて。・・・消えなさい。』




『消えなさい。』







『消えなさい。』









それは、彼女の私への支配、最後の言葉だった。


この世界において、言ってはいけない呪われた言葉。






私は消える。





消える。





消える。








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