君の隣
「………痛い」
「あっそう」
「あっそうじゃないでしょうに!!!」
「騒ぐな非常識女」
「うぐっ」
お昼になって、ご飯を食べようとデスクに戻った時にあたしの手から書類や何やらと、いろいろ落としてしまった。
それを拾っていたあたしの頭に、玲奈が幾つか積んで運んでいた1番上のダンボールが滑って見事に直撃した。
何が入っていたのかは知らないけど。…かなり痛かった。
「謝ったじゃん」
確かに謝ってくれた。結構何回も謝ってくれた。
くれたんだけど、玲奈がこんな態度取るから、嫌味言いたくなる。
「うん。でも痛い」
「石頭だから大丈夫だと思ったんだけど、病院行く?」
ほらね、こういう事言うのよ。あたしで遊んでんの、この子。