君の隣



見ての通り酒癖の悪いあたしはもう何回ここに来たのか、本っ当にかわからない。


来過ぎて『舞那ちゃん』なんて呼ばれちゃうし、お巡りさんたちは馴れた手つきであたしの対応をする始末。

吐くタイミングっていうか、そういうのをわかってる。



あたしがこんなんだから、目の前の彼だって名前や顔、あたしの迎えの為に携帯番号までお巡りさんに知られてしまった。


マジで交番に通ってんのかよ、って言いたくなるほど彼には迎えに来てもらってる。





< 4 / 195 >

この作品をシェア

pagetop